【保存版】エコーを2画面分割しながらMacで生配信する方法と注意点[ATEM miniを使用した接続例](追記:2020年9月10日)
こんにちは!
エコーを使って多職種連携を深めたい鍼灸師、
マエダヒロキです。
今回は「エコーを2画面分割しながらMacで生配信する方法と注意点」について解説していきたいと思います。
はじめに
※これは2020年3月3日現在の情報です。
少し時間が経てば新しい簡単な方法を思いつくかもしれません。また何かあればこの記事は更新したいと思います。
※この記事は、映像をエコー画面と手元のプローブ操作の2画面に分割しながら、zoomやFacebook Live、YouTube Liveなどで「生配信」をする人にオススメの接続例です。
録画したものを編集してYouTubeやSNSに載せたいという人は、ゲームキャプチャーを使った方法がお金がかからずオススメです。
※ちなみにLive配信は一般的にMacよりWindowsがオススメされています。
私はAppleが好きで、私の周りにもMacを使っている人が多い気がしたので、Macでもできるやり方を模索しました。
今回の接続例はWindowsでも動作可能のはずです。(実際には試していないので分かりません)
※2020年9月10日追記しました。
今回紹介しているHS-1だけでなく、コニカミノルタのSNiBLE yb、日立アロカのArietta Prologueの画面サイズ比もATEM miniでは反応しないことが分かりました。こちらもスケーラーが必要です。
詳しくは記事の下方に追記しました。
必要機材一覧
エコー(映像出力できるもの)
今回はコニカミノルタのHS-1を使用しました。
PC(Mac or Windows)
私はMacBook Proを使っています。
ATEM mini
Black Magic Designから出ているビデオスイッチャーです。
これはすごいです!ATEM miniについて語りたい気持ちを押さえて、引き続き説明をします。
カメラ(映像出力できるもの)
最終的にHDMIで出力できる物であればなんでも大丈夫だと思います。
私はNikonのD5300を使っていますが、iPhoneをHDMIで繋いでも全く構いません!
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5300 18-55mm VR II レンズキット ブラック 2400万画素 3.2型液晶 D5300LK18-55VR2BK
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- メディア: エレクトロニクス
各変換ケーブルorアダプタ
お使いのエコー・カメラの出力端子がHDMI以外の端子であれば、ATEM miniにHDMIで入力する為に変換作業が必要です。
私は以下のものを用意しました。
ATEM mini←一眼レフカメラ
●HDMI to DVI
ATEM mini←HS-1
HDMI Scaler
HDMIの変換器です。(分配器ではありません)
HDMIやDVI出力端子付きの機器から出力された映像信号をアップ又はダウンスケールし、機器に最適な解像度を選択して表示ができるものです。
これが無いとHS-1はATEM miniに反応してもらえません。詳しくは下の注意事項に書きます。
今回はCYPRESS TECHNOLOGYのHDMIスケーラー「HTCP-298HW」を使用しています。
HDMIケーブル
最低3本必要になります。
(上記は変換アダプタを使用した場合です。)
USB-Cケーブル
ATEM miniからMacBook Proにウェブカメラとして認識するUSB-Cケーブルを1本用意します。
あるといいもの
マイク
ピンマイクや指向性の高いマイクを使用する事をオススメします。配信していても音質が悪いと伝わりません。特にエコーやパソコンのファン音が入ると声が聞き取り辛くなります。
私はAmazonで安くてコスパがいいと評判のFIFINE(ファイファイン)というメーカーのUSBコンデンサーマイクを使用しています。
安くて高評価だと!?Amazonで2999円の中華製USBマイクを使ってみたらまさかの音の良さだったww 【FIFINE K669】
接続例と動作例
接続例
上記が接続例となります。
簡略化した図がこれです。
動作例です。
ATEM miniをつかってエコー画面の中にカメラ映像を入れている様子。 pic.twitter.com/NA96g6HnG8
— マエダヒロキ@エコー鍼灸師 (@echo_acp) 2020年3月3日
こんな感じでエコー画面の中にカメラの映像をワイプ(ピクチャーインピクチャー)で入れることができます!
注意点
エコーの解像度にATEM miniが対応しているかをまずチェック!
私はこれに気づかずに、HDMIを繋げても全く映らず画面は真っ暗のまま。絶望感と共に原因を1週間くらい探し続けていました。
そこで見つけたのがこの記事。
映らない原因は解像度の不一致でした。
コニカミノルタのHS-1は「768p」
一方、ATEM miniが対応している解像度は以下の通り
よって、HS-1の映像の解像度を変換する作業が必要でした。
そこでHDMIのデータ変換器?を探し始めるのですが、768pに対応しているものがほとんど見つかりませんでした。
やっとの思いで見つけたのがCYPRESS TECHNOLOGYさんのHDMIスケーラー「HTCP-298HW」。接続して変換してみたところ、無事768pから1080pに変換されて映って一安心。
ただし、画面は横に伸びます。
変換過程でどうやら引き伸ばし調整がされるようなので、少し横長な映像になります。正しい画像で生配信をしたい場合は、一度ATEMの映像をOBSにいれて横の長さを圧縮させるしかなさそうです。なにか方法があれば教えて下さい。
ゲームキャプチャーも768pに対応しているものは数少ない印象ですが、一部対応しているものもあるようです。
※函館の石田 岳先生はAVerMedia Technologiesのこちらを使われているようです。
ゲームキャプチャーで繋いでも映らない方は画面サイズの対応表をチェックしてみて下さい。対応したキャプチャーを再購入するか、このHDMIスケーラーで解決するかもしれません。
取り回ししやすいケーブル長さを揃える
HDMIケーブルも、4K対応など種類が色々あるようで、勉強すればするほど難しいのですが、今回の接続例ではAmazonで手に入る安いもので恐らく大丈夫かと思います。
長さは上の図の写真の様に取り回ししやすい長さを選ぶといいと思います。
私はベッドサイドに配信環境を作りたかったので、エコーとカメラに繋ぐHDMIケーブルは5mの物を選びました。
PCのスペックについて
例えば、「zoomだけ・YouTube Live配信だけ」のように複数ソフトを一斉稼働させないならMacBook Airでもできそうです。
とは言え、私は一応MacBook Proのグレードが低いものを使っていまして、
このスペックで、
「複数人でのzoomをobsで画面収録・録画しながらATEM software ControlでATEM miniを管理しつつYouTube Liveで配信」
のように複数のソフトを一斉稼働すると、ファンが回ってしまいますが、とりあえず難なくこなせる程度でした。
MacBook Airでは試していないので、スペックはそれなりに必要かもしれません。
まとめ
今回のブログでは、ATEM miniを使ったエコー2画面分割での生配信時の接続例をご紹介させていただきました。
今度は、生配信時のobsやzoomを使った時に、エコー画面とプローブ走査を2画面配信する方法をご紹介できればと思います。
この生配信システムの構築をしたきっかけとなった、エコー下触診のオンラインセミナーを2020年2月29日に開催しました。
私が担当したオリエンテーションの模様はこちら↓
【エコーは多職種連携のカギとなる!?】運動器エコーと3D解剖の理解が開く新しい世界
改めて、今後は5G含め、オンライン上での情報交換が活発化してくるのではないかと考えています。
オンラインとオフラインを上手く使い分け、エコーと多職種連携を広めていければと思っています!
2020年9月10日 追記
こちらのブログ、お久しぶりの更新になりましたが、新たに分かったことがあったので共有させていただきます。
今回紹介しているHS-1だけでなく、コニカミノルタのSNiBLE yb、日立アロカのArietta Prologueの画面サイズ比もATEM miniでは反応しないことが分かりました。
これらのエコーもATEMにつなぐ際はスケーラーが必要です。
Arietta Prologueの画面サイズは上記のサイトによると
「1920×1060p」
とのことです。
これが1920×1080ならきっと大丈夫だったのですが、、、
また色々と試してみるので、分かったことがあれば追記させていただきます。
※最近、鍼灸×エコーのFacebookグループを立ち上げました。
近年、運動器エコーが話題になっています。しかし、エコー×鍼灸で活動されている先生より情報提供をいただく場が現状多くありません。そこで実際にエコーを導入されている先生同士で情報交換する事を目的としたグループを作成いたしました。エコーを導入されている鍼灸師の先生にはもちろん、エコーに興味のある鍼灸師・鍼灸学生を基本としつつ、医師・理学療法士・柔道整復師などの医療関係者の先生方に対しては鍼灸×エコーの可能性を知って頂ければ幸いです。
【対象】
・エコーと鍼灸に興味のある鍼灸師・鍼灸学生
・エコーと鍼灸に興味のある医療関係者の先生方(医師・理学療法士・柔道整復師・アスレティックトレーナーなどの有資格者)
【目的】
「鍼灸」と「エコー」の2要素を含む投稿を原則とする。
エコーと鍼灸の可能性を探り、他職種の先生方に知ってもらう。
まだまだ未熟なグループですが、少しづつがんばります。
ご興味がある方は少し覗いてみてください。
↓こちらのリンクから入れると思います。
https://www.facebook.com/groups/280778026425939/?ref=share